インターネット時代にたってもうどれくらい経つだろうか?
知らず知らずのうちに業務内容、責任分担が変わってきたと感じている人はいないだろうか?
ここに改めてインターネットがもたらしたものについて考えてみたいと思う。
結論から先に書くが、私個人の感覚としては
インターネットがもたらしたものは、すべての「境界」「壁」をぶち壊したことに有る。
と思っている。これは常日頃からいろんな方々にもお話してきている。
この一言で今起きていること、今後起きること全ての説明がついてしまう。
インターネットとはなにか?
そもそもインターネットとはなにか?
- どこかが仮に遮断されても必ず相手に到達できる仕組み
と言うのがもっとも端的な表現であろう。
アドレスを決め、ネットワークを網の目のように張ることで、様々な経路で到達できる仕組みである。
これが蜘蛛の巣のようであることからWEBと言われている。
そして様々なプロトコルを用意することで、データ転送、端末操作などを可能としたわけである。
これにより、いろんなものが接続できるようになった。いろんなところに情報を伝達するのが簡単になった。
規模の境界の破壊
これは一番最初にわかる事象である。
インターネットの出現によって、個人と企業の情報発信の「境界」「壁」が崩れたことである。
実は1990年半ばに「NRIワールド」でも講演したのだが、その時に私は象徴的なものとして個人のブログと、商業サイトをあげた。
今まで、メディアはごく限られたところが専有していたわけである。
企業なら情報発信は可能だったが、個人では不可能。
これを可能としたのがインターネットである。
つまり、URLという観点においては企業も個人も全くの平等であるということである。
実際にそのURLを叩きさえすれば、対象サイトには何の問題もなく到達する。
ただし、中には
「いや、個人のブログだとしても、全然アクセスは来ない!」
と言う人がいるかもしれない。
確かに、情報は玉石混交。なかなか辿り着かないこともあるだろう。
しかし、URLさえわかればアクセスできる個人レベルのメディアは今までは無かったはずである。
例えば、自分でラジオ番組を作ったり、映像番組を作って配信することができただろうか?
今やポッドキャスティングやYouTubeを見ればだれでもできることが可能なことは明らかだろう。
最近では、アルファブロガーの台頭のように、個人でも企業以上の影響力があるものを見れば納得ができると思う。